キャンパス日記

キャンパス日記 - 2008年度

2008年7月12日
コース最初の課題「照明器具デザイン」の講評会

名称 生活造形学科 3年「グラフィック・プロダクトデザインI」講評会
期日 2008年7月12日(土)
場所 A16F:グラフィック・プロダクト実習室

3年次の最初の課題であるこの照明器具のデザイン実習は、ものをつくる上で必要となる考え方やプロセスを学ぶ課題です。
既存の照明器具の要素を学習し、その後、小グループ単位で討議を行い、「どのようなユーザーに」「どのようなシーンで」「どのような光を」とコンセプトを検討し、各自のデザインテーマを決め、モデルの制作に進みました。
照明器具のデザインでは、外観デザインもさることながら、光そのもののデザインが最も重要です。多くの素材と光源から何を選び、どう加工し、自分の持つ光のイメージやアイデアを実現させるのか。ラフモデルで「光の実験」を行い、新しい発見をかたちにする作業をそれぞれ繰り返しました。実験してみて初めて出会う光の中には、驚くような効果が出るものも多数あるものです。
45個の最終モデルの「あかり」は、各自の個性が表現された、みずみずしい感性溢れる作品で、世の中に向け、新しい価値観を発信できる力のあるものも数多く生まれました。プレゼンテーションやパネル制作は、自分の考えを明確に人に伝える事を学ぶ良い機会になったと思います。
一連の制作で体験したことを生かし、「自分の未知なる可能性への挑戦」を、今後も続けてほしいと願います。

非常勤講師 平川 真紀 (プロダクトデザイナー)

在校生 眞垣 実加

所属 生活造形学科 グラフィック・プロダクトデザインコース 3年

私は、今回の課題で『Broom』という照明を制作しました。一輪の花がまるで部屋の片隅からひょこっと生えている様なイメージで、“Bloom(咲く)”と“Room(部屋)”の意味を込め、健気な光に心から癒してもらえるようにとこの名前をつけました。

照明器具の制作は約4ヶ月に渡り、リサーチやグループでのブレーンストーミング、光の実験を経てイメージを固め、中間プレゼンテーション、制作、最終プレゼンテーションを行いました。
この課題では、光源の形や色、シェードを自分で選び手作業で行わなければならないため、照明器具の構造やどのような光源があり、どのような効果をもたらすのかということから知っていく必要がありました。手探りの状態でしたが、籐の籠や水の入ったやかん、布など、さまざまなものに光を当て、光や影の変化を実験しました。不思議なもので、素材によっては意外な効果が現れるため、毎回驚きや楽しみがありました。
また、照明を作るにあたって、誰に、どのような時に使ってもらいたいのかというコンセプトを明確にすることも、重要なことでした。それらを念頭に置き、イメージを作るというのは、簡単なようで難しく、試行錯誤の毎日でした。しかし、何度も振り出しに戻り、考えることでイメージを固め、Broomを作ることができました。
今回の課題で得たものは大きく、次回の課題でそれらを生かし、視野を広げ、楽しみながら、さまざまな素材に触れていきたいと思います。

在校生 中原 裕子

所属 生活造形学科 グラフィック・プロダクトデザインコース 3年

3年になって最初のプロダクト、ということでこの照明制作には力が入りました。

ただ…私は立体を作るということが本当に苦手で、照明制作も何度も失敗しながら半泣き状態でとりかかっていました。初めての素材に戸惑ったり、色々な電球を試してみたり、先生に聞きに行ったり。だんだんと「こうすれば、ああなる」が増えていき沢山発見できた事が嬉しかったです。だから完成してライトをつけた状態を見た時の喜びは物凄かったです。
きっとこれからも半泣き状態で制作をすることがあると思いますが、今回の完成時の喜びを思い出して何かを感じてもらえるようなモノを作っていきたいと思いました。

在校生 三澤 香奈

所属 生活造形学科 グラフィック・プロダクトデザインコース 3年

プロダクト課題の照明のデザインの授業の趣旨として、デザインされた物の形の美しさもさることながら、作品のコンセプトを重視している課題だと思ったため、コンセプトの決定に時間をかけました。

私は、都市部の家庭において、お盆の時期に、ご先祖様を供養、感謝する盆行事が行われていない家庭が多いという実情から、盆飾りの1つである盆提灯をデザインし直すことで、盆行事を見直すきっかけに成るのではないかと考え、盆提灯のデザインをすることにしました。しかし、コンセプトは固まったものの従来ある盆提灯をどうデザインし直すかということに非常に苦しみました。クラスメイトは、早々とデザインを決め、制作に入って行く中、私はまだデザインが決まらず、先生にはコンセプトを変えてもいいとまで言われてしまいましたが、最終的にはなんとか形にすることができました。
極端な考えではあると思いますが、私はデザインされたものが例え愚作であったとしても、コンセプチュアルな作品であることをことが重要だと考えています。要は、その作品の狙いをうまく話すことができれば良いという事です。非常に難しい事だとは思いますが、プレゼンテーションがもっと上手くなるよう日々精進して行きたいと考えています。


熱のこもった指導を受ける学生達


3年生全員とその作品を並べた様子は壮観


友人たちの作品について意見交換


ペンダントタイプの作品たち


左:LightON(中原) 右:Broom(眞垣)